
パナソニックホールディングス(HD)は14日、2025年大阪・関西万博に出展するパビリオン「ノモの国」の内部を報道陣に公開した。音響や映像、空気などの技術を生かした非日常の世界を体験できる。
体験と展示の2エリアに分かれ、30分の体験エリアは四つのゾーンで構成。立体音響や振動、光を使った演出が見どころ。霧を使ったスクリーンや360度に映像が映し出されるシアターのほか、光る性質を持つ微生物も展示している。
建設には使用済み家電から回収した鉄などを使用。外観はアーチ状のモチーフが連なり、730枚の膜が張られたデザインで、建築家の永山祐子さんが設計した。パナソニックHDの小川理子参与は「次世代を担う子どもたちへのメッセージを真剣に考えた。たくさんの人に体験してほしい」と話した。
報道公開に先立つ午前中には、民間パビリオン13施設の先陣を切って、完成式典が開催された。【妹尾直道】