starthome-logo 無料ゲーム
starthome-logo

将棋の福間香奈清麗、産休明けの復帰戦で勝利 育児は「手探り」


福間香奈清麗(32)は産休明けの復帰戦として、第5期白玲戦女流順位戦A級3回戦で加藤圭女流二段と対戦し、勝利を収めました。福間清麗は2024年11月17日から出産のため休場しており、今回の対局は約3か月半ぶりとなりました。彼女は対局中、平常心で集中できたと語り、育児と競技の両立に意欲を見せています。休場中にタイトル戦の日程が延期され、今後は複数の防衛戦が控えており、その意気込みを示しました。また、生活や育児にも徐々に慣れてきたとも述べています。

 出産のため2024年11月17日から休場していた将棋の福間香奈清麗(32)=女流5冠=が14日、大阪府高槻市の関西将棋会館で復帰初戦となる第5期白玲戦女流順位戦A級3回戦で加藤圭女流二段(33)と対戦し、61手で勝利した。成績は2勝1敗(不戦敗)。

 対局は24年の11月1日以来3カ月半ぶりとなった。終局後に取材に応じた福間清麗は「割と平常心で盤上に集中できていたかなと思います。これからも(育児と両立させながら)時間を大事にして、目の前の対局に全力を尽くせるように頑張っていきたい」と笑顔を見せながら語った。

 福間清麗は妊娠を公表後、11月17日から25年2月12日まで休場し、12月に第1子となる長男を出産した。休場前も体調不良のため、挑戦者として臨んだ女流タイトル戦の白玲戦七番勝負と女流王将戦三番勝負はいずれも2回の不戦敗によって敗退する異例の事態となった。

 一方、タイトルを保持する女流王座戦五番勝負、倉敷藤花戦三番勝負、女流名人戦五番勝負の防衛戦は日程が延期された。

 この日の加藤戦は、福間清麗が得意の中飛車を採用し、居飛車穴熊に組んだ相手陣に鋭く攻め込んで圧倒した。「加藤さんの方にも少し誤算があったようで、自然に攻めていけたかなと思います」と会心譜を振り返った。

 また、初めて対局した新しい関西将棋会館の印象については「すごくきれいな場所で、高槻駅からすごい盛り上がりを感じていました」と話した。

 一方、育児については「手探りでバタバタしながらやっていますが、生活も少しずつ慣れてきたかなという感じがします。睡眠時間(が減ったの)が一番大変ですが、その分、時間を大事にするようにもなりましたし、充実感はすごくあります」と語った。

 また、2勝3敗で不合格となった西山朋佳白玲(29)の棋士編入試験について感想を聞かれると、「私自身も見ていてすごくハラハラしましたし、これからもっともっと女流棋界が発展していったらいいのかなと思いました」と述べた。

 17日には延期になっていた女流王座戦の第2局で西山白玲と対戦し、19日には伊藤沙恵女流四段(31)の挑戦を受ける倉敷藤花戦が開幕する。西山白玲の挑戦を受ける女流名人戦の開幕は3月8日。

 防衛戦が続くことになるが、福間清麗は「休場前、タイトル戦を楽しみにしてくださっていたファンの皆様にちょっと申し訳ないという気持ちがあったので、しっかり指せていけたらなと思います」と意気込みを示した。

【新土居仁昌】

    Loading...
    アクセスランキング
    game_banner
    Starthome

    StartHomeカテゴリー

    Copyright 2025
    ©KINGSOFT JAPAN INC. ALL RIGHTS RESERVED.