
天皇、皇后両陛下の長女愛子さまと秋篠宮ご夫妻の次女佳子さまは14日、千葉県市川市の宮内庁新浜鴨場で駐日大使らに伝統的なカモ猟を紹介する行事に接待役として参加された。愛子さまの参加は初めて。
愛子さまと佳子さまは、約20カ国の大使らに英語で「お楽しみください」などと笑顔で声をかけ、飲み物を手に懇談した。その後、カモ猟に向かい、それぞれ1羽ずつ捕獲した。
カモ猟は大きな池に集まったカモを、訓練したアヒルを使って細い水路におびき寄せる。カモが水路脇の人に驚いて飛び立とうとするところを、絹糸で作られた「叉手網(さであみ)」と呼ばれる手持ちの網で傷つけずに捕獲する。捕獲後は足に標識を付けて放鳥しており、この日もお二人は大使らとともに放鳥した。
このカモ猟は江戸時代に将軍家や大名家で行われていたものが、明治以降は皇室で受け継がれている。宮内庁の鴨場は埼玉県越谷市にもある。【高島博之】