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伊勢神宮の式年遷宮「御木曳行事」へ心一つに 用材本部が結成


2026年と2027年に実施される「御木曳行事」に向けて、三重県伊勢市の伊勢神宮で「神宮式年遷宮用材奉曳本部」が結成されました。約180人の関係者が参加し、伊勢市長の鈴木健一が「伝統行事の完遂」を願う挨拶を行いました。この行事は20年に一度行われ、伊勢神宮の新調用材を運ぶ市民参加の民俗行事です。地域では約70の「奉曳団」が結成される計画ですが、少子高齢化などの課題もあり、今後は各団体と日程調整を進めて準備を行う予定です。第63回の式年遷宮は2033年の予定で、いくつかの祭典が予定されています。

 第63回神宮式年遷宮に伴い2026年と27年に実施される「御木曳(おきひき)行事」(国無形民俗文化財)に向けて「神宮式年遷宮用材奉曳(ほうえい)本部」の結成式が11日、三重県伊勢市の伊勢神宮内宮参集殿で行われた。市や商議所、団体などの関係者ら約180人が出席し、本部長に就任した鈴木健一・伊勢市長は「大切な民俗伝統行事『御木曳行事』が皆さんの見識と経験を生かし、一丸となって盛大に、安全に完遂することを願う」とあいさつした。

 理事長の山野稔伊勢商工会議所会頭ら出席者は伊勢神宮を参拝して本番に向けて心を一つに士気を高めた。顧問を務める伊勢神宮の久邇朝尊(くにあさたか)大宮司、齊藤郁雄少宮司からはヒノキに本部名が揮毫(きごう)された看板が贈呈された。

 「御木曳行事」は式年遷宮で伊勢神宮の社殿などの新調に使う用材を神域に運び入れる市民参加の民俗行事。市内各地区に約70の「奉曳団」が立ち上がる予定で、用材奉曳本部に先駆けて関係者ら80人が参加して奉曳団連合会も結成された。

 26年と27年のそれぞれ5~6月に「陸曳(おかびき)」、7~8月に「川曳(かわびき)」を実施する計画で日程案が出された。少子高齢化や世帯数の減少などを理由に奉曳団の立ち上げや伝統の継承には課題は多いが、20年に1度の貴重な行事を次代へつないでいく使命感の下、今後は各奉曳団と日程等を調整しながら、本番に向けて準備を進めていく。

 神宮式年遷宮は内宮、外宮、別宮などの社殿と宇治橋、714種類にものぼる御装束神宝を全て新調し、ご神体を新社殿に移す伊勢神宮最大の祭儀。690年から戦国時代の一時中断を経て、20年に1度、1300年にわたって続けられ、前回は2013年に実施された。第63回実施予定の33年まで、25年5月の御用材の伐採作業の安全を祈る「山口祭」を皮切りに33の祭典や行事が予定されている。【小澤由紀】

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