
日産自動車は13日、国内外で9000人の人員削減や生産能力の2割減を柱とする事業再生計画の具体策を公表した。計画では、2026年度までに一部工場を閉鎖するなどして生産体制を縮小。新規採用の抑制による自然減や早期退職の募集などを進める方針を盛り込んだ。事務系などの間接部門は2500人、生産部門で6500人の削減を見込んだ。
また、組織のスリム化の一環として、現行の執行役員を2割削減するなどの改革案も示した。
同時に公表した2024年4~12月期連結決算は、最終(当期)損益が前年同期比98・4%減の51億円の黒字だった。一方、2025年3月期通期業績予想は、最終損益が800億円の赤字(前年は4266億円の黒字)になるとの見通しを示した。【秋丸生帆】