
韓国の情報機関、国家情報院(国情院)は4日、ロシア西部クルスク州に派遣された北朝鮮兵が、1月中旬からウクライナ軍との戦闘に参加していないと明らかにした。国情院は前線からの引き揚げについて「死傷者が多数発生したことが理由の一つとみられる」との見方を示している。
北朝鮮は昨年10月以降、ロシア支援のため1万人以上を派兵し、クルスク州の前線に配置された。国情院は1月中旬、ロシア軍に合流してウクライナ軍と交戦している北朝鮮兵約300人が死亡、約2700人が負傷したとの見方を示した。ウクライナ軍が北朝兵2人を捕虜にしたことも確認された。【ソウル日下部元美】