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女性猟師ら、交流で技術磨く シカやイノシシ解体の勉強会 滋賀


滋賀県猟友会女性部会が甲賀市で、シカやイノシシの解体勉強会を初めて開催しました。11人の参加者が先輩猟師の指導の下、ナイフを使って肉を丁寧に切り取りました。野生動物による獣害が深刻化する中、駆除と肉の有効利用が必要とされており、地域ごとに異なる解体技術の交流が目的です。勉強会では、解体の実演が行われ、参加者は自身のナイフで実践しました。長浜市の桑原さんは、技術を学び家族にシカ肉を食べさせたいと述べ、彦根市の川畑さんはイノシシの解体技術を確認でき満足していました。勉強会後は、成果をバーベキューで味わい、狩猟談義を楽しみました。

 昨年結成された滋賀県猟友会女性部会が26日、甲賀市の猟友会員宅でシカやイノシシの解体の勉強会を開いた。結成後初の活動で、大津市、米原市など県内各地の狩りガール11人が参加。先輩猟師の指導を受けながら、ナイフを巧みに使い丁寧に肉を切り取った。

 全国的にも野生動物による獣害が深刻な問題となる中、野生動物の駆除と、肉の利用促進が求められている。女性部会では、地域によって異なるさばき方を互いに披露することで技術の交流と向上をはかることを目的に勉強会を開催した。

 会場には、すでに内臓を取り除いたオスジカとオスのイノシシが用意され、県猟友会の福原守会長が解説を交えながら、解体を実演。参加者は、ナイフ1本で皮を剥ぎ前肩やモモが見事に取り外される様子を熱心に見学した後、実際に自身のナイフで解体に取り組んだ。

 昨年11月から狩猟を始めたという長浜市の桑原恵実子さんは「皮のむき方や関節の外し方など非常に勉強になった。7歳と5歳の子供がシカ肉が大好きなのできれいにさばいて食べさせたい」と話していた。また、狩猟歴7年という彦根市の川畑絢子さんは「イノシシはなかなかさばく機会がなく、難しい。やり方をしっかりと確認できてよかった」と喜んでいた。

 勉強会後は、さばいたシカやイノシシをバーベキューで食し、狩猟談義を交わし親睦を深めていた。【西村浩一】

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