
トランプ米大統領は20日、連邦議会議事堂で就任宣誓をする際、左手を聖書の上に置かなかった。法律で定められているわけではなく、理由も不明だが、慣例通りではないだけに米メディアで話題になった。
宣誓後の演説では2024年7月の暗殺未遂事件に触れて「私は神に救われた」と述べており、聖書に手を添えなかったのは信仰とは無関係とみられる。
トランプ氏は連邦最高裁のロバーツ長官にリードされ、右手を掲げて憲法順守の宣誓を行った。傍らでは妻メラニアさんが、リンカーン大統領が19世紀に就任宣誓に使った聖書とトランプ氏が幼少期に母親から贈られた聖書を重ねて持っていたが、トランプ氏は左手を聖書の上に置かなかった。【ワシントン秋山信一】