帯広競馬場(北海道帯広市)で開催中の「ばんえい競馬」で競走馬の発熱による出走取り消しや競走除外が相次いだ問題で、帯広市は16日、十勝家畜保健衛生所で行った検体検査の結果、症状は馬コロナウイルス感染症が原因と判明したと発表した。
市ばんえい振興室によると、検査で8頭から馬コロナウイルスの陽性反応があり、発熱や下痢などの症状が合致するため、同感染症と診断された。馬コロナウイルスは人に感染しないという。
同感染症は2004、09、12年にもばんえい競馬で流行した。今回は12~14日のレースで計40頭が出走を取りやめた。ばんえい振興室は感染拡大を防ぐため、厩舎(きゅうしゃ)地区の消毒などの防疫対策を徹底する。競馬は通常通り開催する方針。【鈴木斉】