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転売目的を隠し「MacBook」学割購入の疑い 中国籍の7人逮捕


警視庁は、転売目的を隠し、Apple製品を学割で購入した疑いで中国籍のグループ7人を詐欺容疑で逮捕しました。彼らは「学生特別価格」を利用し、販売条件に反する形で1年間禁止された転売を行っていました。SNSを通じ購入協力者を募り、2024年2月から約1億2000万円相当の製品を不正に購入したとされています。逮捕されたジャオ・リー容疑者は「チャイニーズドラゴン」の一員とみられ、不正転売グループとの関連も調査されています。警視庁は同グループの転売先や関連活動についても詳しく捜査しています。

 転売目的を隠して米アップル社製のノートパソコン「MacBook(マックブック)」を学割で購入したとして、警視庁暴力団対策課は8日、職業不詳のジャオ・リー容疑者(51)=埼玉県川口市=ら19~51歳の中国籍の男女7人を詐欺容疑で逮捕したと発表した。7人は中国系転売グループのメンバーとみられる。

 アップル社は「学生特別価格」という学割を設定しており、学生はパソコンなどの商品を定価の約1割引きで購入できる。ただし同社の販売条件では、学割を適用した場合、商品を転売して利益を得ることは購入から1年間禁じられている。

 警視庁によると、ジャオ容疑者らはSNS(ネット交流サービス)などを通じて購入役の学生を募集。2024年2月からの約7カ月間で約1億2000万円相当の商品を購入し、販売条件に違反した転売を繰り返していたとみられる。

 7人の逮捕容疑は24年5月17日に共謀して、東京都中央区銀座8の「アップルストア銀座」で、転売目的を隠してマックブック11点(計約313万円相当)を学割で購入し、だまし取ったとしている。警視庁はいずれの認否も明らかにしていない。

 ジャオ容疑者は「アップルストア表参道」前で23年9月に、準暴力団「チャイニーズドラゴン」のメンバーらと騒ぎを起こしていたとされる。当時、チャイニーズドラゴン内の二つのグループが新型アイフォーンの転売を巡りトラブルになっていたという。

 警視庁はマックブックの転売先など詳しい経緯を調べている。【遠藤龍】

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