国民民主党がまとめた10月の衆院選に関する総括の原案が判明した。SNS(ネット交流サービス)戦略について、「玉木雄一郎代表と榛葉賀津也幹事長が出演するショート動画を多数投稿した」とし「バズったコンテンツのオマージュや代表と幹事長のキャラを活かした動画の多くが1万回再生を超え、無関心層へのアプローチに大きく寄与した」と分析した。
毎日新聞が入手した原案によると、ウェブ広告の掲載回数はユーチューブが約7200万回、グーグルが約1.1億回、X(ツイッター)が約6600万回。「ユーチューブでの広告配信に比重を置き、最後の3日間でX広告を集中的に実施した」と記した。グーグルの検索数は、投開票日前日に全政党で1位を獲得したという。
2025年夏の参院選に向けては「複数区での擁立は当然のこと、1人区においてもできる限り候補者の擁立を図っていく」と明記。「選挙区が広範になることや政党トレンドへの影響がより反映されることなどから、選挙に対する組織的な枠組みや他党との差別化が一層求められることを念頭に、先手の対策を進めていく必要がある」とした。
国民民主は12月4日に総括を正式決定する見通し。【安部志帆子、古川宗】