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米プロスポーツ選手の空き巣被害相次ぐ 南米の窃盗団が関与か


9月以降、アメリカのプロスポーツ選手が試合中に自宅が空き巣被害に遭う事件が相次いでいる。NFLのカンザスシティ・チーフスのスター選手やNBA選手が被害に遭い、財産が盗まれている。FBIは南米の国際犯罪集団が関与しているとみて捜査を進めている。犯行は試合や練習のスケジュールに合わせており、電波妨害などで警報システムを無力化する手口が疑われる。加えて、警備状況を下見する手段としてドローンが使用されている可能性がある。NBAやNFLなどの団体は選手に防犯対策の強化を指示しており、SNSへの自宅の情報掲載を避けるよう警告している。こうした事件は欧州サッカー界でも報告されており、国際的な問題となっている。

 米プロスポーツ界で9月以降、選手が試合などで留守にしている間に自宅が空き巣被害に遭う事件が相次ぎ、連邦捜査局(FBI)は南米の国際犯罪集団が関与した疑いがあるとみて調べている。米メディアが報じた。プロスポーツ団体は自宅の防犯対策を強化するよう選手らに促している。

 報道によると、9月以降、プロフットボールNFLのカンザスシティ・チーフスのスターであるマホームズ、ケルシー両選手や、プロバスケットボールNBAの2選手の自宅が空き巣被害に遭った。ケルシー選手はスター歌手テイラー・スウィフトさんの交際相手で、現金2万ドル(約310万円)や高級腕時計などを盗まれた。

 いずれの事件も自宅が留守になるタイミングが狙われており、捜査当局は犯人が試合や練習のスケジュールを把握した上で狙ったとみている。警報システムが作動しておらず、電波妨害などによって無力化された可能性があるという。

下見にドローンも使用か

 また、犯人は荷物の配達や、ジョギング、住宅の修繕を装って警備状況などを確認しているほか、ドローン(無人航空機)を使って敷地内や近所の様子を把握している疑いもあるという。

 NBAとNFL、プロアイスホッケーNHLは事件を受けて、チームや選手らに警告書を配布。自宅の様子をSNSで公開したり、不動産売買サイトに掲載したりせず、警報装置や監視カメラを整備するよう促した。

 プロスポーツ選手を巡っては、欧州サッカー界でも試合中に自宅が強盗や空き巣の被害に遭う事件が相次いでおり、今年3月にはフランス1部リーグのスタッド・ランスに所属する伊東純也選手が空き巣の被害に遭った。【ワシントン秋山信一】

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