ブラジルの首都ブラジリアの連邦最高裁判所近くで13日午後7時半ごろ、2度爆発があり、地元メディアによると、現場から男性の遺体が見つかった。当局はこの男性が自爆を図ったとみて、捜査している。
男性はまず、連邦議会の駐車場に止まっていた車を爆破。次に近くの連邦最高裁に入ろうとして失敗した後に2回目の爆発が起きた。この影響で判事や職員は避難を余儀なくされたが、けが人はいなかった。
地元紙フォリャ・ジ・サンパウロによると、死亡したのは59歳の男性で、2020年に南部サンタカタリナ州の市議選に立候補したが落選した。所属政党は、右派ボルソナロ前大統領と同じ自由党だった。
犯行時にはトランプ柄のパンツとスーツを着用していたという。フォリャは、人気映画「バットマン」シリーズに登場する悪役「ジョーカー」のような服装をしていたと報じた。
最高裁の近くには連邦議会があり、当時、下院本会議が開かれていた。
ブラジルでは23年1月、現大統領の左派ルラ氏が僅差で勝利した大統領選の結果を不満とするボルソナロ氏の支持者らが大統領府、連邦議会、最高裁を襲撃する事件が起きた。【ニューヨーク中村聡也】