自民党の石破茂総裁は11日、衆院本会議の首相指名選挙で第103代首相に指名された。1回目の投票で過半数(233)に達した議員はいなかったが、上位2人による決選投票で立憲民主党の野田佳彦代表の得票数を上回った。
石破氏は首相官邸に組閣本部を設置し、皇居での首相任命式と閣僚認証式を経て、11日夜までに第2次石破内閣を発足させる。
首相指名選挙が決選投票となるのは戦後5回目で、社会党出身の村山富市首相が選出された1994年以来、30年ぶり。
首相は記者会見で、今月中にも取りまとめる経済対策や、自民派閥の裏金事件を受けた政治改革の取り組みなどについて説明するとみられる。【内田帆ノ佳】