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トランプ氏「ポンペオ氏は起用しない」 保守派が「入閣反対運動」


トランプ次期米大統領は、自身の投稿でポンペオ前国務長官を次期政権に招かないと述べました。ポンペオ氏は国防長官候補として名前が挙がっていましたが、Xで保守派からの「入閣反対運動」が影響しました。タッカー・カールソン氏が、ポンペオ氏がCIA長官時代にウィキリークスのアサンジ氏暗殺を企図したと発言し、これが反対運動を加速させました。ポンペオ氏は党候補争いには参加せず、トランプ氏を支援していましたが、結果として政権には加わらないこととなりました。

 トランプ次期米大統領は9日、自身のソーシャルメディアへの投稿で、次期政権で閣僚候補に取り沙汰されていたポンペオ前国務長官を「次期政権には招かない」と述べた。米メディアではポンペオ氏は国防長官の候補に挙がっていたが、Xでは保守派のユーザーの間で「入閣反対運動」が盛り上がっていた。

 トランプ氏は9日の投稿で、ポンペオ氏とヘイリー元国連大使について「現在人事を進めている次期政権には招かない。過去には一緒に仕事をすることを非常に楽しんだし、我が国への奉仕に感謝している」と述べた。

 ヘイリー氏は今回の大統領選の党候補指名争いで最後までトランプ氏に対抗し、選挙戦でも積極的な支持を控えていたため、次期政権に加わらないのは想定内だ。一方、ポンペオ氏は党候補争いに参戦せず、選挙戦ではトランプ氏を支援。国防長官などの候補に名前が挙がっていた。

 だが、トランプ氏に近い保守系コメンテーターのタッカー・カールソン氏が「ポンペオ氏は中央情報局(CIA)長官として(内部告発サイト・ウィキリークス創設者の)ジュリアン・アサンジ氏の暗殺を企図した」と語った動画が選挙後にXで話題になり、ポンペオ氏の「入閣反対運動」が盛り上がっていた。カールソン氏の発言は2021年の米ヤフーニュースの報道が根拠だった。

 ウィキリークスは16年大統領選で、トランプ氏と争った民主党のヒラリー・クリントン元国務長官の陣営から流出したメールを次々と公表。アサンジ氏もトランプ氏の支持者に人気がある。【ワシントン秋山信一】

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