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松本人志さんが週刊文春側への訴え取り下げへ 性的被害巡る報道


お笑いコンビ「ダウンタウン」の松本人志さんが、性的行為を巡る週刊文春の記事で名誉毀損を受けたとして文芸春秋に5億5000万円の損害賠償と謝罪広告を求めて東京地裁に訴訟を起こしていたが、訴訟を取り下げる方針であることが明らかになった。週刊文春は2023年12月以降、松本さんと女性2人が関与したとされる事件を報じ、女性たちは同意のない性的行為があったと主張している。松本さんはそれに反論し、事実無根であると立証しようとしたが、文春側は記事の正確性を主張し、請求棄却を求めていた。

 女性との性的行為を巡る週刊文春の記事で名誉を毀損(きそん)されたとして、お笑いコンビ「ダウンタウン」の松本人志さんが、発行元の文芸春秋側に5億5000万円の損害賠償と謝罪広告の掲載を求めて東京地裁に起こした訴訟で、松本さん側が訴訟を取り下げる方針であることが関係者への取材で判明した。

 週刊文春は2023年12月以降、15年に松本さんらとホテルで飲み会や食事会をしたとする女性2人の告発を報道。記事の中で女性2人は、松本さんとの間で同意のない性的行為があったと訴えた。

 これに対して、松本さんは24年1月、「記事に記載されているような性的行為やそれらを強要した事実はなく、およそ『性加害』に該当するような事実はない」として、東京地裁に提訴。「客観的証拠は存在しないのに(女性2人の)一方的な供述だけを取り上げた、極めてずさんな取材活動に基づいている」と主張していた。

 24年3月に第1回口頭弁論が開かれ、文春側は「女性2人に取材を重ね、証言の具体性や裏付けは慎重に検討した。記事は真実」と反論し、請求棄却を求めていた。【菅野蘭】

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