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「海遊館」が調査放流したジンベエザメ 愛媛・宇和島の河口で死ぬ


愛媛県宇和島市の岩松川に迷い込んだジンベエザメが、6日に河口付近で死んでいるのが発見されました。このジンベエザメは、大阪の海遊館が展示していた雄の「海(かい)」であり、10月3日に生態調査のために高知県土佐清水市沖に放流されたばかりでした。放流時は健康状態も良好で食欲旺盛であったことから、突然の死が確認され、関係者は驚きを隠せないでいます。現在、海遊館の研究施設で死因の調査が進められていますが、なぜ川に迷い込んだのかは不明です。このような事例は初めてだと報告されています。

 愛媛県宇和島市の岩松川にジンベエザメが迷い込み、6日に河口付近で死んでいるのが見つかった。ジンベエザメは大阪市の水族館「海遊館」が展示し、10月3日に生態調査などのため高知県土佐清水市沖に放流した雄の「海(かい)」(推定年齢9~10歳、全長約6メートル、体重約1・5トン)と判明。同館は「すごく元気で人気者だった。こんな形で発見されたのは残念」と肩を落とす。

 宇和島市津島支所によると、5日午前10時ごろ、住民から「ジンベエザメのような大きな魚がいる」と情報提供があった。職員が現場で泳ぐ姿を確認したが、翌6日午前、約100~200メートル下流で動かなくなっているのをドローンで確認した。

 同日、土佐清水市にある海遊館の研究所職員が現地に行き、体の模様などから海と断定した。放流した10月3日までは、食欲旺盛で健康状態は良好だったという。2019年10月から飼育していた同館によると、放流したジンベエザメが川に迷い込んで死んだのは初めて。担当者は「なぜ、川に迷い込んだのかは分からない」と話す。今後、同館研究施設で死因などを調べる。【広瀬晃子】

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