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最激戦州で「ブルーミラージュ」 開票序盤でハリス氏が実態よりリード


米大統領選の開票が開始され、ペンシルベニア州ではハリス副大統領が序盤でリードしています。同州では郵便投票分を先に開票したため、ハリス氏が有利に見えるブルーミラージュ現象が発生しました。ハリス氏はフィラデルフィアなど都市部で優勢ですが、投票日当日の投票においてはトランプ氏がリードしており、今後の開票で追い上げが期待されます。同州は2020年選挙でもトランプ氏が当初リードしていたが、郵便投票で最終的にバイデン氏が逆転した経緯があります。今回も同様の展開が予測されており、票の行方は依然として不透明です。

 米大統領選は5日、開票が始まった。民主党のハリス副大統領と共和党のトランプ前大統領が最も重視する激戦州の東部ペンシルベニア州では、開票序盤でハリス氏が大きくリード。民主党支持者の利用が多い郵便投票分を先に開票したことで、青をシンボルカラーとする民主党のハリス氏が実態よりも有利に見える「ブルーミラージュ(青い蜃気楼(しんきろう))」が起きている。

 米東部時間5日午後9時半(日本時間6日午前11時半)の時点で、ペンシルベニア州ではハリス氏の得票が約91万票、トランプ氏は約67万票で大差がついている。最大都市フィラデルフィアなど都市部を中心にハリス氏がリードする。

 しかし、5日の投票日当日に投じられた票に限ると、トランプ氏が約35万票、ハリス氏が約23万票と優劣が逆転。今回は郵便投票分の開票が先行しており、今後はトランプ氏が追い上げるとみられる。

 同州では前回の2020年大統領選で、トランプ氏が開票当初は勝っていた。しかし、後から郵便投票分が開票されて、民主党のバイデン氏(現大統領)が逆転。当初のトランプ氏のリードは、共和党のシンボルカラーにちなんで「レッドミラージュ」と呼ばれた。【ワシントン秋山信一】

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