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「発達障害じゃないなら並べる」 都内の中学校、野球部員に顧問暴言


東京都足立区の中学校で、野球部の顧問教諭2人が部員に「死ね」や「発達障害じゃなければ並べるだろう」といった暴言を吐いたことが明らかになりました。区教育委員会はこの発言を「不適切」と判断し、教諭たちに口頭で注意を行い、2人は部員に謝罪しました。発言は2023年9月から10月にかけて部員に対して行われ、一人の教諭は「じゃれ合い」の中での発言で「覚えていない」とし、もう一人は部員が指示に従わなかったため「つい言ってしまった」と釈明しています。区教委は、今後の懲戒処分に関しては、学校と協議が必要だとして現時点では予定していません。

 東京都足立区立中学校で2023年秋、野球部顧問の教諭2人が部員らに対し「死ね」「発達障害じゃないなら並べるだろう」などと暴言を吐いたことが関係者への取材で判明した。区教委は「不適切な発言」として2人に対して口頭で注意。2人は部員らに謝罪したという。

 関係者によると、教諭の1人が野球部の顧問だった23年9月ごろ、校内のグラウンドで部員に対して「死ね」と発言。もう1人の教諭は23年9、10月ごろ、同じグラウンドで練習後の整列時、部員らに対して「発達障害じゃなかったら並べるだろう」と言った。発達障害と診断された部員はいないという。

 区教委によると、2人とも発言内容をおおむね認めており、「死ね」と発言したとされる教諭は「部員とのじゃれ合いの中で発言したかもしれないがよく覚えていない」と説明。もう一方は「部員らが指示に従わず整列しなかったため、つい言ってしまった」と釈明しているという。

 関係者によると、2人とも23年度末で「体力の限界」などの理由で顧問を退いた。その後、部員と保護者が学校や区教委に暴言があったことを訴えた。2人は24年8~10月に部員と保護者に対して謝罪したという。

 区教委は「子どもに対する不適切な発言で、元顧問や校長に厳しく注意・指導した」としつつ、懲戒処分については「学校の判断や都教委との協議が必要」として現時点では予定していないとした。【西本紗保美】

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