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特殊詐欺をサバく! 複雑化する手口、大分県警が漫画で解説


大分県で特殊詐欺が急増していることを受け、大分東署が詐欺被害を防ぐための漫画を製作しました。この漫画は、県の特産品である「佐賀関のサバ」をモチーフにしたキャラクター「さば侍」が詐欺の特徴を解説する内容です。漫画は幅広い世代に伝わりやすく、詐欺手口の複雑化による被害増加を防ぐことを目的としています。第2話では、詐欺師にだまされそうな高齢女性に対し、さば侍が警告を行い、被害を食い止めるストーリーが展開されます。発信はSNSを通じて行われ、今後も月1回のペースで発表される予定です。

 大分県内で特殊詐欺などの被害が急増していることを受け、大分東署の生活安全課が、注意を促す漫画の製作を始めた。管内の特産品「佐賀関のサバ」をモチーフにしたオリジナルキャラクター「さば侍」が詐欺の特徴を解説する内容で、県警の公式X(ツイッター)で発信していく。【山口泰輝】

 県警によると、架空料金請求などの特殊詐欺被害(1~9月)の総額は1億8195万円に上った。中でも捜査関係者を名乗って「犯罪に巻き込まれた可能性があるので口座の現金を調べたい」などと語り、引き出させた現金を自宅敷地内などに置かせてだまし取る手口の被害が急増している。

 同課は、複雑化する手口が十分に知られていないことが、被害急増の一因と分析。漫画なら幅広い世代に分かりやすく伝わるのではないかと考え、同課でストーリーなどを考案し、SNS(ネット交流サービス)で発信することにした。

 漫画に登場するのは、詐欺被害を防ぐために豊後水道から来たという「さば侍」。ちょんまげ姿に袴(はかま)をまとい、日本刀を携えている。名前には、詐欺被害を「さば」きたい(根絶したい)との願いも込めたという。

 10月16日に公開した第2話では、捜査関係者をかたる詐欺師にだまされそうになる高齢女性に対し、さば侍が「さば語」で話しかけ、その内容を警察官が通訳。「警察官がお金を預かることは絶対にない!出金する前にまわりの人に相談を!」などと呼び掛け、被害を防ぐストーリーだ。

 県内ではSNSを介した詐欺被害も増えており、1~9月の被害総額は12億円を超えた。漫画は今後、月1回のペースで発表され、こうした手口も取り上げていく。作画担当の巡査部長(45)は「漫画が詐欺手口を知るきっかけになり、被害防止につながればうれしい」と期待を込めた。

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