米株価指数の代表格「ダウ工業株30種平均」を算定するS&Pダウ・ジョーンズ・インデックス社は1日、ダウ平均の構成銘柄に米半導体大手エヌビディアを採用すると発表した。代わりにインテルを構成銘柄から外す。破竹の勢いで業績を伸ばすエヌビディアと業績不振に陥ったインテルで、半導体業界の新旧交代となった格好だ。8日の取引から適用される。
エヌビディアは生成人工知能(AI)ブームに乗って半導体の販売を拡大。売上高、利益とも絶好調で足元の株価は年初に比べ2・8倍に上昇している。今年6月には一時、時価総額でマイクロソフトを抜き世界1位に躍り出た。
一方、インテルは7~9月期まで3四半期連続で最終(当期)赤字に沈むなど業績不振が続く。全従業員の15%の削減など大規模な経営再建に乗り出している。【ワシントン大久保渉】