埼玉5区では現職法相の牧原秀樹氏(53)=自民前職=の、小選挙区での落選が確実になった。元立憲代表で前職の枝野幸男氏(60)に7度目の戦いを挑んだが悲願達成はならなかった。
過去の当選5回はいずれも比例復活に甘んじた。選挙戦では、枝野氏が埼玉5区で20年以上勝ち続けていることを念頭に「小選挙区で当選すれば日本中のニュースになる。時代を変えよう」とアピール。地域のインフラ整備への貢献など、地元密着を強調し、「1軍入りさせてください」と支持を求めた。
しかし、公示直前に世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の関連行事への出席が明らかになり、「自分は誰とでも会い、会合もする。それが行き過ぎた」と釈明に追われる事態に。党の裏金事件も逆風となる中、「負ければ短命の大臣になってしまう」と危機感も訴えたが及ばなかった。【増田博樹】