名古屋地検は15日、虚偽の不動産登記で差し押さえを免れようとしたとして、強制執行妨害目的財産損壊等容疑などで愛知県警に逮捕されたタレントの羽賀研二(本名・当真美喜男)氏(63)や暴力団組長ら7人を処分保留で釈放した。任意で捜査を続ける。
羽賀氏らとともに逮捕された日本司法書士連合会副会長の男性(57)の代理人弁護士が同日、名古屋市内で記者会見を開き、「男性は正当な登記と認識して行った。暴力団関係者から依頼を受けたこともないし、接触したこともない。全く言われなき容疑で逮捕された」と説明した。
弁護士によると、男性は釈放時、疲れた様子だったという。男性は暴力団関係者との接点や業務の犯罪性について一貫して否定しており、釈放を受けて「自身の主張が認められた」と話しているという。
弁護士は「不起訴になることは確定的だと考えている。(日本司法書士連合会)副会長である男性の名誉が傷付けられ、深刻な問題だ」と強調した。