北朝鮮国営の朝鮮中央通信は15日、金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党総書記が14日に国防と安全保障に関する協議会を開催したと伝えた。北朝鮮が首都平壌への「領空侵犯」があったと主張する無人機への対応策などが話し合われた。
北朝鮮は、3~10日にかけて韓国からの無人機が平壌中心部に飛来し、体制を批判するビラを散布したと主張している。朝鮮中央通信によると、協議会で金正恩氏は「党と政府の強硬な政治・軍事的立場」を表明したという。
無人機について韓国軍は、「事実関係を確認できない」としており、これに北朝鮮が連日激しく反発。南北が激しい応酬を続けている。
朝鮮人民軍総参謀部は12日に南北の軍事境界線付近にいる部隊に「完全射撃準備態勢」を整えるよう命令。韓国国防省は「北朝鮮が韓国国民の安全に危害を与えたら(報復で)北朝鮮の政権は終わる」とけん制していた。【ソウル日下部元美】