次期衆院選で自民党比例北関東ブロックで立候補を目指していた旧安倍派の尾身朝子前衆院議員(63)は出馬を断念し、11日に党に方針を伝えた。収支報告書に計623万円の不記載があったとして党から戒告処分を受け、9日の1次公認から外れていた。不出馬の理由や政界引退の有無は明言していない。
故尾身幸次元財務相の長女で2014年に初当選し、外務政務官や副総務相を歴任。前回21年の衆院選で群馬1区の公認争いで敗れ、比例北関東に移った。
尾身氏の事務所は森山裕幹事長から「しかるべき機会があったら最優先に考える」と伝えられたとし、「これからも地元群馬の皆様のために誠心誠意働いていく」とのコメントを発表した。【田所柳子】