現役の覆面プロレスラーで福岡県太宰府市議のタコスキッド氏(48)は8日、次期衆院選の福岡5区(同市など)から無所属で立候補すると県庁で明らかにした。これまで覆面の候補者が地方選で当選した例はあるが、衆院選への立候補は異例とみられる。
タコスキッド氏は2021年12月の太宰府市議選(定数18)に覆面姿で立候補し、初当選。党派はれいわ新選組で、覆面のまま議会などで活動している。立候補理由について「みんなが何の心配もなく、笑顔で暮らせる世の中をつくりたい」と語った。
福岡県選管は、覆面候補者の立候補の届け出について「公職選挙法に基づき、覆面の有無にかかわらず、所用の書類がそろっていれば受理する」と説明。また仮に当選した場合は、衆議院事務局によると、過去に覆面で議会に出席した議員はおらず、着用しようとした場合は「協議になると思う」とした。
福岡5区は他に、自民党新人の栗原渉氏(59)、立憲民主党現職の堤かなめ氏(63)、、日本維新の会新人の松尾嘉三氏(56)、共産党新人の村山正美氏(79)、参政党新人の岡部吉高氏(42)が立候補を表明している。【長岡健太郎、山口響】