15日公示、27日投開票予定の衆院選で、日本維新の会は8日、空白となっていた大阪9区の公認候補として、新人で同大阪府茨木市議の萩原佳氏(47)を擁立すると発表した。維新は府内の全19選挙区で公認候補の擁立を決めた。
藤田文武幹事長は大阪市内で記者会見し、「(党内に)公認を19選挙区でしっかり埋めて戦うべきだという意見が多数あった」と説明した。
大阪9区では、維新から党員資格停止6カ月の処分を受けた足立康史衆院議員(58)が無所属での立候補を取りやめ、政界引退を表明。足立氏は6日、自身のX(ツイッター)で「維新が公認候補の擁立を決めたため」と理由を説明していた。
萩原氏は8日の記者会見で、地域政党・大阪維新の会が公認候補の擁立を見送り、現職が無投票当選した茨木市長選(3月)を例に挙げ「市長選で『維新はなぜ(候補者を)立てないのか』と言われた。同じ過ちを繰り返すわけにはいかない。ギリギリで、非常に厳しいが戦うことにした」などと述べた。8日にも市議の辞職届を提出するという。【東久保逸夫】