新型コロナウイルスの検査無料化事業の支援金(補助金)をだまし取ったとして、茨城県警捜査2課などは17日、つくば市並木2、助産師、小川友紀容疑者(51)を詐欺と有印私文書偽造などの容疑で逮捕した。
逮捕容疑は2022年4~8月、経営する「つくば助産院スマイルバース」で487件の検査を実施したように検査機関からの請求書を偽造し県に出し、補助金約770万円をだまし取ったとしている。県警は認否を明らかにしていない。
同課によると、小川容疑者は十数件の検体を採取し検査機関にPCR検査を委託。その際に発行された請求書を偽造し、補助金の申請を水増ししたとみられる。
県によると、助産院は22年3月~23年5月に約6500件分の補助金を申請し、約4293万円を受給した。23年6~7月、他業者の不正受給を受けて県が過去の申請を精査する中で、申請件数が多く不正の疑いが浮上した。【西夏生】