山口県宇部市は10月4日~2025年1月19日、人気アニメ作品「新世紀エヴァンゲリオン」にちなんだイベント「まちじゅうエヴァンゲリオン」を開く。第4弾となる今回は、作品をモチーフにした彫刻デザイン案を募集するコンテストや、作品の登場キャラクターと一緒に、謎解きゲームやまちめぐりツアーを楽しめる新企画を設けた。【近藤聡司】
10月4日~来年1月19日
エヴァのアニメシリーズを手がけた庵野秀明監督の出身地である宇部市が、「アニメの聖地」としての発信力を高めようと21年から開催。前回(23年10月6日~24年1月8日)は県外からも多くのファンを呼び込み、約13億円の経済波及効果を生んだとされる。
前回は目玉企画として、アニメ中に登場する「ロンギヌスの槍(やり)」(長さ7・3メートル)のレプリカを市内のときわ公園内に設置。これが人気を呼び、県外の来場者は約1万9000人に上った。
このため、エヴァンゲリオンにちなんだ新たなレプリカを誕生させる一環として、彫刻デザイン案のコンテストを企画。アニメの中の印象的な場面などをモチーフにしたオリジナルのデザイン画を10月4日~12月4日に募集する。選ばれた最優秀作品は25年度に制作、市内に展示される。
二つの新企画イベントは、いずれもスマートフォンを使って参加できる。謎解きゲームはときわ公園で実施され、エヴァの登場キャラクターの指示に従って謎を解き、人類に敵対する存在として作品内に登場する「使徒」のせん滅を目指す。まちめぐりツアーは、特定の場所を訪れる度に、その場に応じた音声や音楽が聞こえる仕組みで、エヴァの人気キャラクター「葛城ミサト」の声で、宇部の魅力などが紹介される。市内を回遊する2コースがある。