11月の米大統領選で返り咲きを目指す共和党のドナルド・トランプ前大統領(78)は12日、自身のソーシャルメディアへの投稿で、民主党のカマラ・ハリス副大統領(59)との2回目の討論会には応じない考えを示した。「ジョー(バイデン大統領)やハリス同志との討論会で、細部まで議論された」と説明した。
大統領選を巡っては、世論調査の支持率で接戦が続く。討論会は投票先をまだ決めていない有権者に両候補がアピールする好機だ。トランプ氏は当初、ハリス氏に3回の討論会を提案するなど積極的な姿勢を見せていたが、10日のABCニュース主催の討論会で守勢に回ったのを受けて、判断を変えたとみられる。
一方、ハリス陣営は10日の討論会直後、2回目に応じる意向を示した。討論会の開催条件次第では、トランプ氏が再び考えを変える可能性もある。【ワシントン秋山信一】