日系人で初めて大統領となり、日本大使公邸占拠事件で人質救出作戦を指揮した南米ペルーのアルベルト・フジモリ元大統領が死去した。86歳だった。長女のケイコ氏が11日、明らかにした。
ケイコ氏はX(ツイッター)に「がんとの長い闘いの後、私たちの父、フジモリが主の元に旅立った」と投稿した。在任中には破綻していた経済を立て直した一方、市民虐殺事件で禁錮25年の有罪判決を受け、2023年まで収監されていた。功罪両面でペルー社会を揺るがす存在だった。
近年のフジモリ氏は舌がんなどで複数回の手術を受けるなど体調が悪化。たびたび病院に搬送され、入退院を繰り返していた。21年10月には心臓手術も受けていた。