兵庫県の斎藤元彦知事がパワーハラスメントなどの疑惑を文書で告発された問題で、日本維新の会の藤田文武幹事長は9日に記者会見し、県民の信を問うべきだとして、斎藤知事に辞職と出直し選を求めることを明らかにした。
県議会調査特別委員会(百条委)での調査が続いているが、藤田氏は「百条委で一定の事実が明らかになった。県政の停滞を招いている」と説明した。維新は当初、百条委での事実解明を進めるべきだというスタンスだったが「方針転換したと言わざるを得ない。批判は正面から受け入れる」と述べた。
維新は自民党とともに2021年知事選で斎藤氏を推薦しており、藤田氏は「推薦した責任がある。今後も中立かつ是々非々で対応したい」と述べた。
県議会(定数86)で第2会派の維新県議団(21人)は9日午後、斎藤知事に対して辞職と出直し選を申し入れる。【村上正、東久保逸夫】