兵庫県の斎藤元彦知事がパワーハラスメントなどの疑惑を文書で告発された問題で、県議会(定数86)第2会派の維新の会県議団(21人)は8日、知事に辞職を求める方針を決めた。国政政党・日本維新の会の執行部と協議を進めており、9日午後にも辞職要求と出直し選を求める申し入れをする。
最大会派の自民党県議団(37人)は12日に知事に辞職要求する予定で、第3会派の公明党県議団(13人)▽第4会派のひょうご県民連合(9人)▽共産党県議団(2人)――が同調する方針。これで全ての会派が辞職を迫る見通しとなった。
維新県議団は8日のオンライン会議で、告発文書に関する調査特別委員会(百条委)で2回実施された知事の証人尋問を総括。辞職要求を決めた理由について「百条委での説明が県民の納得するものとは言いがたい。県政に支障が出ている」としている。【山田麻未】