東京都千代田区の靖国神社で石柱が落書きされた事件で、発見当日の19日に、落書きに関与したとみられる男性が中国に出国していたことが捜査関係者への取材で判明した。警視庁が器物損壊容疑で調べている。
落書きは19日午前3時50分ごろ、靖国神社の男性職員が見つけて110番した。黒のフェルトペンのようなもので、「トイレ」などを意味する中国語に似た文字のほか、アルファベットが書かれていた。
捜査関係者によると、前日の18日夜に、石柱の台座に上る不審な人物が周囲の防犯カメラに映っていた。また、110番の数時間前に、中国のSNS(ネット交流サービス)に落書きを写したとみられる画像が投稿されていたという。
画像を投稿した男性は落書きが見つかる数日前から国内に滞在し、19日午前に中国に出国していた。警視庁はこの男性が落書きに関与したとみて、行方を追っている。【朝比奈由佳】