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バンクシーの絵に隠された意味は? 英メディアで議論、動物シリーズ


 正体不明の芸術家バンクシーが9日連続で英ロンドン市内の建物などに描いた動物の絵を巡り、英メディアやSNS(ネット交流サービス)ではさまざまな解釈が飛び交っている。

 バンクシーはインスタグラムで自身の作品と認める一方、その意図は説明しておらず、絵に込められたメッセージは謎のままだ。

 作品は5~13日に登場。ヤギ、ゾウ、サル、オオカミ、ペリカン、ネコ、ピラニア、サイ、ゴリラと続いた。

 5日にロンドン南西部に登場したヤギは、建物の外壁の出っ張り部分の上に描かれ、まるで崖の上に立っているように見える。この解釈について、英BBC放送でバンクシーの番組も手掛けたプロデューサーのジェームズ・ピーク氏は、イスラエル軍の攻撃を受けるパレスチナ自治区ガザ地区の人々が「足場を失いつつある」状況を描いた可能性を示唆した。

 また、高架橋に描かれたサルは3匹だったため、日本の「見ざる、聞かざる、言わざる」の「三猿」との関連も報じられた。だがBBCは、バンクシーのサルは目も耳も口も隠していないと指摘した。

 一方、「特に深いメッセージはない」との見方もある。英紙オブザーバーの美術担当記者、バネッサ・ソープ氏は同紙に「思いも寄らない娯楽で人々を元気づけたいだけ」と記し、「破壊や否定より、創造的な遊び」の力を示すことが目的と分析した。

 バンクシーは公共施設などにゲリラ的に絵を描くため、その行為が器物損壊罪などに問われる可能性もあり、「芸術か犯罪か」を巡る議論もある。今回も一部の作品は撤去されたが、外壁にペリカンが描かれたフィッシュ・アンド・チップス店は「私たちの店を選んでくれてありがとう」とSNS上で謝意を示した。【ロンドン篠田航一】

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