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トランプ氏「私は死ぬはずだった」 米メディアに銃撃時を振り返る


 米東部ペンシルベニア州バトラーで選挙集会中に銃撃を受けたドナルド・トランプ前大統領(78)が14日、保守系メディアのワシントン・エグザミナーなどのインタビューに応じ、事件当時を振り返った。トランプ氏は、一命を取り留めたのは「運か神」のおかげだと証言。「私は死ぬはずだった。この場にいるはずはなかった」と語った。

 事件後にトランプ氏が報道対応をするのは初めてとみられる。トランプ氏は15~18日に党全国大会が開かれる中西部ウィスコンシン州ミルウォーキーに向かう機内でインタビューに応じた。銃撃で負傷した右耳には包帯が巻かれていた。

 トランプ氏は銃撃を受けた瞬間について、演説で引用するデータが記されたスクリーンを見るために振り返り、顔を少し上に向けたことで頭部への貫通を免れたと説明。「おそらく1%の10分の1の確率」で、致命傷を免れたとの見方を示した。銃撃後も演説を「続けたかった」とした。

 米国社会では保守派やリベラル派など党派による分断が進むが、トランプ氏は「結束を果たしたい」と強調。一方で「向こう側には良い人も多くいるが、非常に分裂している人もいる」と述べた。

 また、大統領警護隊(シークレットサービス)に支えられながら降壇する際に右拳を突き上げたのは、会場にいた支持者が動かないのを見て、自身も米国も大丈夫だと伝えるためだったと強調した。「世界が見ていたことは分かっていた。歴史がこれに審判を下すだろう」と語った。【ニューヨーク中村聡也】

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