伊豆諸島・鳥島の東海域で4月に海上自衛隊の哨戒ヘリコプター「SH60K」2機が墜落した事故で、木原稔防衛相は11日、行方不明の隊員7人について「死亡と判断するに至った」と明らかにした。閣議後の記者会見で「懸命な捜索活動を行ってきたものの、このような状況になり、誠に残念だ」と述べた。
事故直後に死亡が確認された1人を含む隊員8人の「葬送式」を、所属先の海自基地で行うことも明らかにした。22日に大村航空基地(長崎県)で、30日に小松島航空基地(徳島県)でそれぞれ実施するという。また、墜落機体と7人の捜索活動には引き続き取り組んでいく考えを示した。
海自によると、隊員8人は4月20日付で、それぞれ1階級ずつ特別昇任した。【松浦憲剛】