「琵琶湖とオーストリアは控えめに言って瓜(うり)二つ」のつぶやきがきっかけに、交流に関する覚書を交わした滋賀県と同国ブルゲンラント州のそれぞれの広報担当者がこのほど、インターネット回線を通じて、約1時間の情報交換会を開いた。今後、双方の公式ホームページで相手側の観光情報などを掲載していくことを確認した。
オーストリア政府観光局(東京都)が2021年の「びわ湖の日」(7月1日)にツイッター(現X)へ投稿。これを機に交流が始まり、江島宏治副知事が昨年11月6日、同州を訪問し、友好親善を深めるための覚書に調印した。
今回の情報交換会には県広報課の辻良介課長と安藤恵多副主幹、同州広報部のサビネ・バンダット部長とステファン・ミージンガー編集者が出席。ウィーン在住の日本人ドイツ語通訳者を結ぶ3元中継でそれぞれのお国自慢を披露した。
バンダット部長らは、同州には多様な野鳥がいることやワイン、ミネラルウオーターの産地であり、温泉が多いことや風力発電が盛んであることなどを説明。県側の信楽焼や湖魚のつくだ煮の紹介に興味を示していた。交換会後、辻課長は「互いの文化、歴史、魅力を多くの人が理解できるようになれば」と話した。【北出昭】