29日午後9時15分ごろ、福岡県大牟田市上官町2の県道交差点で軽乗用車と原付きバイクが衝突した。バイクに乗っていた同市三池の高校生、山下和真さん(17)が病院に運ばれたが、約5時間半後に頸椎(けいつい)損傷などで死亡した。車を運転していた60代の男性の呼気から基準を大幅に超えるアルコールが検出されたため、道路交通法違反(酒気帯び運転)の疑いがあるとみて調べる。
福岡県では2006年に福岡市東区の「海の中道大橋」で一家5人が乗った車が飲酒運転の車に追突され、3児が死亡する飲酒運転事故が起きた。県警や自治体は飲酒運転撲滅に向けた取り組みを進めてきたが、飲酒運転による事故は根絶には至っていない。
県警大牟田署によると、バイクが交差点で右折しようとしたところ、対向車線を直進してきた軽乗用車と衝突したとみられる。
現場の交差点はJR大牟田駅から南東に約800メートル。県道には右折専用車線がある。【平川昌範、降旗英峰】