自民党の麻生太郎副総裁は、自身が率いる麻生派(56人)を存続させる意向を固めた。自民党関係者が20日明らかにした。
麻生氏は、岸田文雄首相が岸田派解散を表明した18日、首相に「立件された者がいないのに派閥を解散するのは理屈が立たない。派閥はやめない」と電話で伝達。首相も派閥の存廃は各派閥が判断することだとの認識を伝えた。
政治資金パーティーの裏金事件を受け、岸田派、二階派、安倍派の3派閥は解散を決めた。ただし、麻生派と同様に立件対象とならなかった茂木派と森山派は党政治刷新本部が月内に取りまとめる中間報告を受け、派内で相談するとしている。
森山派を率いる自民党の森山裕総務会長は20日、鹿児島県内で記者団に「我々は告発を受けているわけでも何でもない」と強調。「党の議論の経過も見ながら(所属議員)みんなで相談をして決めたい」と述べた。【高橋祐貴、川口峻】