天皇、皇后両陛下は1日、皇居・宮殿で皇族や三権の長らから新年のあいさつを受ける「新年祝賀の儀」に臨まれた。天皇陛下は「新しい年をともに祝うことを誠にうれしく思います。年頭にあたり、国民の幸せと国の発展を祈ります」とおことばを述べた。
両陛下は宮殿「松の間」などで、午前は岸田文雄首相らのあいさつを、午後は民族衣装などで正装した各国の駐日大使らのあいさつを受けた。
両陛下と皇族方は勲章を身に着けた正装で儀式に臨み、女性皇族は2020年以来4年ぶりにティアラを着用した。宮内庁によると、新型コロナウイルスの感染症法上の位置付けが引き下げられ、人々の生活も日常に戻りつつあることなどを踏まえ、両陛下がティアラの着用を決めたという。
2日は皇居で新年一般参賀があり、両陛下と上皇ご夫妻らが集まった人々の祝賀に応える。事前申し込みの必要はなく、希望者は皇居の正門から入場する。【村上尊一】