福岡県篠栗町立篠栗中の男性講師(47)が1年の男子生徒の顔を3回殴る体罰をしていたことが7日、判明した。同校は5日に生徒の保護者に謝罪し、6日に開いた全校の保護者説明会で謝罪した。
町教委によると、講師は5日、1年の1クラス(37人)が教室で美術の自習中に騒がしかったため「黙るか殴られるか選びなさい」と言ったところ、抗議してきた男子生徒1人のあご付近を右拳で3回殴った。男子は頰が赤くなり、6日に医療機関を受診した。
生徒の保護者は粕屋署に被害届を出し、講師は事情聴取を受けたという。講師は6日から自宅謹慎している。
講師は4月にも別の生徒に厳しい言葉を投げかけ、校長から指導を受けていた。
町教委の今長谷寛教育長は「大変遺憾であり申し訳なく思っている。教職員への指導と研修をして学校運営の改善を指示していく」と話した。【早田利信】