第36期竜王戦七番勝負で同学年の藤井聡太竜王(21)に挑んだ伊藤匠七段(21)は初めてのタイトル戦を終えて、「力不足が顕著になった。藤井竜王の強さを非常に感じ勉強になるシリーズで、これを糧に今後も精進していきたい」と再起を期した。終局直後の報道陣との一問一答の主な内容は以下の通り。【丸山進】
――第4局を振り返って。
◆1日目から終盤戦になったんですけど、先手玉への迫り方を間違えてしまった。もうちょっと前の段階で、読みを入れておくべきだったかなと思います。
――封じ手あたりの形勢判断はどうだったか。
◆後手としては仕方ないかなと思っていたんですけど、その後の先手玉への迫り方が難しかったです。
――シリーズ全体を振り返って。
◆力不足が顕著になったシリーズだったと思います。
――初めてのタイトル戦だった。
◆もう少しシリーズを盛り上げたかったんですけど、非常に貴重な経験ができて、また成長してこういった舞台に出られればと思っています。
――同学年の藤井竜王とは今後も長い戦いが続くが、経験をどう生かすか。
◆藤井竜王の強さを非常に感じるシリーズだったので、非常に勉強になるシリーズでした。これを糧に今後も精進していきたいと思います。