大分空港(大分県国東市)と大分市中心部を海上ルートで結び、2024年の運航開始を目指す水陸両用船のホーバークラフトが8日朝、空港近くの発着場付近で操縦士の訓練中、ガードレールに接触する事故を起こした。この日は訓練初日で、けが人はなかった。
運航する「大分第一ホーバードライブ」(大分市)が同日記者会見を開いた。
同社によると、午前7時5分ごろ、海から上がって発着場に向かう途中、操縦士が誤って専用路脇のガードレールに船体後部をぶつけた。船体を浮かせるファンの支柱や、空気をためる船体下部のスカート、後部にある、かじが破損した。
修理には2~5カ月かかる見通し。船は県が所有し同社が運航するスタイルで、小田典史社長は「県の財産を破損し、深くおわび申し上げる」と謝罪した。
大分空港―大分市間にはかつてホーバークラフトの定期航路があったが、運航会社の経営難で09年に運休。その後、訪日客など空港利用者の増加が見込めるようになったため、県が復活させた。【石井尚】