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「無差別殺害で死刑に」 新幹線で刃物所持の被告 山口地裁初公判


 鹿児島中央発大阪行きの新幹線車内で両手に刃物を持っていたとして、銃刀法違反の罪に問われた住所不定の無職、竹内翔平被告(27)の初公判が13日、山口地裁(安達拓裁判官)であった。竹内被告は起訴内容を認め、即日結審した。竹内被告は動機について「無差別に人を殺害して死刑になりたかった」と述べた。

 起訴状などによると、竹内被告は7月15日午後7時ごろ、走行中の新幹線車内で、正当な理由なく包丁1本(刃渡り約15・5センチ)とナイフ1本(同約12センチ)を所持したとされる。乗客からの通報を受け、JR新山口駅で銃刀法違反容疑で逮捕された。乗客約250人にけがはなかった。

 検察側は冒頭陳述で「被告が家出をして金がなくなり、自暴自棄になった」と指摘。東京都であった別の事件の裁判をインターネットで見て「死刑になりたい」と思い事件を起こしたとし、懲役6カ月を求刑した。弁護側は「危害を加えようとしたなどの具体的な言動がない」などとして、情状酌量を求めた。判決公判は10月2日の予定。【小澤優奈】

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