性犯罪事件の捜査資料だった少女のわいせつ画像を違法に所持したとして、埼玉県警が13日、さいたま地検の男性検察事務官(52)を児童買春・児童ポルノ禁止法違反容疑で書類送検したことが捜査関係者への取材で判明した。
捜査関係者によると、事務官は以前に勤務した部署で、性犯罪の捜査資料に含まれていた18歳未満の少女のわいせつ画像をスマートフォンで撮影するなどし、所持した疑いが持たれている。少女は事件の被害者とみられる。容疑を認めているという。
事務官は8月、埼玉県朝霞市の公園で下半身を露出したとして公然わいせつ容疑で現行犯逮捕され、その後釈放された。所持していたスマホを調べたところ、複数の少女のわいせつ画像が見つかった。
さいたま地検の加藤匡倫・次席検事は「事務官が送致されたことは誠に遺憾。捜査の結果を踏まえ、必要な再発防止策をとりたい」とのコメントを出した。【成澤隼人】