北海道標茶町と厚岸町で放牧中の牛を次々と襲った「OSO(オソ)18」とみられるヒグマが、7月末に駆除されていたことが8月22日、道ヒグマ対策室への取材で判明した。7月30日に釧路町で捕獲されたという情報があり、道釧路総合振興局が関係者による会議を開き、確認を進めている。
ヒグマ対策室によると、ヒグマを駆除した後、道立総合研究機構がDNAの分析を進めている。OSO18とみられるヒグマは優先的に調べるようにしていた。
OSO18は2019年度から23年度にかけて北海道東部で放牧牛66頭を襲い、うち32頭が死んでいる。体長は推定2~2・2メートル、体高は1~1・2メートル。関係者が捕獲を試みていたが、なかなか捕まらず、用心深く賢いヒグマだとみられていた。【石川勝義】