20日午前4時ごろ、愛知県飛島村新政成の国道302号で、パトカーの追跡を受けていたバイクが大型トレーラーと正面衝突した。当時バイクは逆走しており、16歳と17歳の男女2人が全身を強く打ち、意識不明の重体。
県警蟹江署によると、意識不明となっているのは、愛知県大口町のアルバイトの少年(16)と、同乗していた同町の専門学校生の少女(17)。トレーラーを運転していた長野市の男性(38)にけがはなかった。
同日午前3時55分ごろ、「ドリフト族が集まっている」と通報を受けた同署のパトカーが、飛島村木場1の道路で少年のバイクを含めた3台のバイクを発見した。停車を求めたが3台が走り去ったため、パトカーは赤色灯を回してサイレンを鳴らして追跡。少年のバイクは約2・6キロ離れた事故現場まで逆走を繰り返しながら逃走していた。
現場は片側2車線の直線道路。事故は中央分離帯寄りの車線で起きた。同署の清水明義副署長は「現時点では適正な職務執行だったと判断している」とコメントした。【山下俊輔】