英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)は28日、ウクライナ軍が、侵攻するロシア軍に対して北朝鮮製のロケット弾で攻撃していると報じた。北朝鮮はロシアを支持しているため、ウクライナが直接供与を受けたとは考えにくく、ロシア側から奪い取って使用している可能性があるという。
FTによると、ウクライナ国防省は北朝鮮製の武器について「我々はロシアから戦車や装備品を獲得しており、ウクライナの作戦がうまくいっている結果だ」と述べた。一方でウクライナ軍の前線の司令官の話として、北朝鮮製のロケット弾は不発も多く、信頼性に欠けるため使用はあまり好ましくないとも伝えた。
ロシアは侵攻開始後、世界各地から武器を調達して不足を補っているとされる。ロシアのショイグ国防相は今月下旬、北朝鮮の平壌を訪れ、金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党総書記と面会。国防分野での連携強化を確認している。【ナイロビ平野光芳】