英BBC放送などは28日、ロシアで6月に反乱を起こした民間軍事会社「ワグネル」創設者のプリゴジン氏が、ロシア・アフリカ首脳会議が開かれているロシア北西部サンクトペテルブルクで写真を撮影されたと報じた。中央アフリカの高官と握手している姿で、撮影場所は市内のホテルとみられる。撮影日時は不明という。
19日にはベラルーシ滞在中のプリゴジン氏とされる不鮮明な動画がSNS(ネット交流サービス)に投稿されたが、明確な消息は分かっていない。BBCによると、今回の写真が本物だった場合、6月の反乱収束後にロシア国内でプリゴジン氏の姿が確認されたのは初めてという。
写真は中央アフリカのロシア文化センターのドミトリー・シティー氏がフェイスブックに投稿したもので、半袖シャツ、ジーンズ姿のプリゴジン氏が、スーツを着た男性と笑顔で握手している。BBCはこの男性について、中央アフリカ高官のフレディ・マポウカ氏と伝えている。中央アフリカはワグネルの活動拠点の一つでもある。【ロンドン篠田航一】